自分へのご褒美に
たまには 気分転換も必要だ。
ここ最近、思いもしないような出来事が起き、ショックをうけている。
胸が締め付けられ、先の見えない暗い道を手探りで歩いているような気持ちだ。
今朝から小雨がパラついていた。
肌寒く湿った空気をまといながら、久しぶりに電車で出かけてみようと思った。
向かう先は 自由が丘。
街並みが好きだから、ずっと気の向くままに歩いていられる。
大人の隠れ家的なお店「わらび」にたどり着いたのは、午後1時頃だった。偶然見つけたお店に、ドキドキしながらノレンの奥の重い引戸を開けて中に入った。
ジャズの流れる落ち着いた店内。カウンター席の奥に 小上がりが一つあるだけの小さなお店だか、なんとも言えない落ち着いた空気感があった。
カウンター席を案内され、ランチを注文し、お店の中をもう一度見わたしてみる。
カウンターには よく磨かれた細長い水槽が置かれ、ネオンテトラがキラキラ泳いでいた。
1000円のランチは、ちょっと大人の雰囲気の割烹料理だった。
サラダ、炊き込みご飯、お刺身、荷物、茶碗蒸し、メンチカツ(コロッケ?)。シメのデザートのマンゴープリン。
どれを食べても とても美味しかった。疲れた身体に、優しいお出汁の味が染み込んでいく。
今度は 母を連れてこよう…
そう思えるお店だった。