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だれでも、暗いトンネルの中に放り込まれたような不安な日々を過ごした経験はあるはずだ。
でも、そこには必ず出口があって それを見つけられるかどうかなのだと、何かの本で読んだことがある。
実際、過去を振り返ってみると、何らかの出口や光のようなものが薄すらと見えて、そこに向かってゆっくりと進むと何とか切り抜けられてきたように思う。
今回も私は、無事に簡単にトンネルから抜け出せるものと思っていた。
しかし、このトンネルは恐ろしく真っ暗で、この先、どれくらいの距離があって、今どの辺にいるのだろうかと不安になるくらい先が全く見えない。
夜の明けない朝に、光が照らされるのを、ただじっと待つしかないのだ。
雪が溶けて春が来るように、いつかこの傷や痛みがゆっくりと癒えてゆきますように…