一冊の本に導かれて…
古本屋で一冊の文庫本を買ったのは 銀杏の葉っぱがハラハラと優しく降り注ぐ冬の日だった。
「旅するカメラ」というタイトルに惹かれて 何気なく手に取った本。
ライカの話から始まる。
パラパラとページをめくると、ノスタルジックなモノクロ写真が ところどころに目に飛び込んできた。
遠い昔の風景のような どこか懐かしい写真たち。この著者の写真をもっと見て見たいと思った。
そんなとき偶然、彼の写真展が来月開かれる事を知った。
嬉しくなった。
時間を作って 出かけてみようと思った。
出会いは不思議だ。古本屋に行かなければ 知る事のなかった事。
きっと日常は 偶然が重なってできているのかもしれない。