トンネルの向こうには…

f:id:moonsong8:20220613204527j:image

 

 

やけに長く暗いトンネルだった。

光は全くと言っていいほど見えずに、その中をただ手探りでやっと歩いているような…そんな日々を過ごしていた。

 

鎌倉の鶴岡八幡宮へ行ったのは、季節外れの暑さが訪れた先月の末の事だった。

あれから少しづつ、かすかな光が見えてきて 息がしやすくなってきたのを感じていた。

 

人というのは不思議なもので、かすかな光が見えてくるとそちらに向かって歩く不思議な力が湧いてくるようだ。

ありったけの力を振り絞ってゆっくりと前に進む。

トンネルの向こうには、明るい光があふれていることを願っている。

たとえ、明るい光だけではないかもしれないけれど、薄暗いなかにも一筋の光が差していてくれたなら、それでいい。

 

 

鎌倉へ

このところ、押し潰されそうになりながら、なんとか元気を振り絞って生きているような、そんな毎日であった。

思えばこの半年、かなりつらくて胸が締め付けられるような日々を過ごしている。

夜明けは来るのだろうか。

 

ふと気がつくと、電車に揺られながら鎌倉まで来ていた。修学旅行の学生さん達であふれる小町通りを歩きながら、鶴岡八幡宮を目指した。

娘の厄年のお祓いをしてもらうためだ。これ以上、厄がふりかからないように、すがる思いで歩いた。

f:id:moonsong8:20220524191925j:image

本堂に着き、辺りを見回すと、

この時間、厄祓いを申込んでいたのは私1人だけのようだった。

 

外の暑さとは裏腹に、本堂は冷んやりと涼しい空気が流れていた。

私は、用意されていた椅子に腰掛け、軽く頭を下げてその時を待った。

神主さんが白い大麻を振りながら、なにやら言葉を唱えている。

時間にすると15分ぐらいだっただろうか。

無事に儀式が終わり、木のお札と和菓子をもらって外に出た。

 

白い鳩が一羽、わたしの周りをゆっくりと歩いている。

f:id:moonsong8:20220525122505j:image

赤い眼をした真っ白な鳩。

鳩は私の姿を見上げながら時おり近づくようなそぶりを見せてわたしの周りを一周して赤い橋の方へ歩いて行った。

何だか、心がすーっと穏やかになっていくのを感じた。

f:id:moonsong8:20220525122659j:image

境内の池の蓮の葉がもうこんなに青く輝いている。

もうすぐ梅雨の季節…。

 

家に着くと、頂いた和菓子をさっそく食べてみる事に。

f:id:moonsong8:20220524211300j:image

優しい甘さのクリームがサンドされて、とても美味しい和菓子だった。

 

インド料理 アクバル

以前からずっと気になっていたお店があった。

そのお店は、何回か用事で通った道沿いにあったのだが、今日たまたまその近くまで行ったので立ち寄ってみることにした。

 

インド料理 アクバル。

こじんまりとしたカレー屋さんで創業35年の老舗だ。カレーはもとより、ナンが美味しいと評判のこのお店は、ずっと昔から根強いファンの胃袋をとらえてやまない。

 

で、本日、私が注文したのは海老のカレー。

ほんのり甘さを感じるコクのあるカレーだった。

また近くに来たときは、寄ってみたいと思えるほど美味しかった。

 

f:id:moonsong8:20220219193225j:image
f:id:moonsong8:20220219193230j:image
f:id:moonsong8:20220219193228j:image

 

 

だれでも、暗いトンネルの中に放り込まれたような不安な日々を過ごした経験はあるはずだ。

でも、そこには必ず出口があって それを見つけられるかどうかなのだと、何かの本で読んだことがある。

実際、過去を振り返ってみると、何らかの出口や光のようなものが薄すらと見えて、そこに向かってゆっくりと進むと何とか切り抜けられてきたように思う。

 

今回も私は、無事に簡単にトンネルから抜け出せるものと思っていた。

しかし、このトンネルは恐ろしく真っ暗で、この先、どれくらいの距離があって、今どの辺にいるのだろうかと不安になるくらい先が全く見えない。

夜の明けない朝に、光が照らされるのを、ただじっと待つしかないのだ。

 

雪が溶けて春が来るように、いつかこの傷や痛みがゆっくりと癒えてゆきますように…

f:id:moonsong8:20220218145100j:image

 

 

ポーリッシュポタリー

f:id:moonsong8:20220215120645j:image

この愛くるしいデザインの器を集めたくなったのは、数年前に知り合いからこの柄の食器をプレゼントされたのがきっかけだった。

 

ドイツとチェコの国境近くに位置する小さな町、ボレスワヴィエツ。この町で丁寧に作られているのがこの陶器だ。

ぽってりとした丸いフォルムのティーポットやマグカップを見ているだけで癒される。

この器でお茶する時間にとても幸せを感じる。

2月の寒さをそっと温めてくれる、そんな食器である。

 

 

IKEAでお買い物

コロナ禍で、お家で過ごす時間が多くなり、のんびりとパン作りをしたり好きな音楽を聴いたりして過ごしている。

この2年余り、大好きな旅行はあまり出来なくなってしまったけれど、こうしてお家で過ごす時間も悪くないな、と思うようになってきた。

 

そんな時、IKEAで見つけたバヌトン。

カンパーニュなどの柔らかい生地を発酵させる時に使うカゴなのだが、ネットで注文すると1ヶ月ほど待たされるものがほとんど。まあ、そのほとんどが中国から発送だから仕方ないのだけど。

そんなバヌトンがIKEAで売られていたので嬉しくなった。しかも、リネンのカバー付き。これはパン生地の発酵のときに生地にかぶせておくもの。

パン作りがますます楽しくなりそう。大切に使いたい。

f:id:moonsong8:20220209142514j:image